お気に入りのシーンがある物語は、それだけで読んだり観たりした意味があると、私は考えています。 最近、人生って案外、「お気に入りのシーンを集める作業」なのかなって、思ったりするから。 自分が経験したことでも、人から聞いたことでも、疑似体験したことでもいい。 夜の大学で、体育館が、まるで巨大なウーパールーパーでも幽閉しているかのように白く、ぼんやり光っていたこと。 旅行から帰ってきて、一人暮らしの借り […]