ガンと鬱ときっと発達障害の狭間で、ため息の代わりに描く漫画。生きるのがつらいとき用の読み物・映画の紹介も。

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いいじゃないか、つくりものの世界ならどれだけめちゃくちゃに壊したって

いいじゃないか、つくりものの世界ならどれだけめちゃくちゃに壊したって

決して穏やか、とは形容しがたい性格を持つ友人と、彼女行きつけの割烹で飲んでいたとき(私は同じ年で行きつけの割烹がある人を他に知らない)、彼女は、山羊のキャラクターを操作して家も畑も街も好きなだけめちゃくちゃにすることのできるゲームがあるのだと教えてくれた。 彼女がコントロールする山羊が、テーブルや椅子やにんじんやきゃべつや、何かの集会をめちゃくちゃにしても、彼女は毎日通勤電車に乗って、二人しか社員 […]
排他的な人々を呪う排他的な私

排他的な人々を呪う排他的な私

  私がまだ10代だったころ、同級生に、お母さんかお父さんが外国の方だという友人がいました。友人は珍しい名前を持っていて、それは知的な響きで本人によく似合っていて、何度でも呼びたくなる音で、いいなあと私は思っていたのです。 ある日、「でも苗字がね、ちょっとA(友人)のイメージと違うんだよね」と私が言ったら、友人は「日本語の苗字は、本当の苗字じゃないからね」というような回答をして、曖昧に笑いました。 […]
ははまんが118:新出語句

ははまんが118:新出語句

この窓口は、どちらかというと警察や救急車の手配について相談するためのものでした。 この時期の我々家族は、とにかく入院させるという選択肢ばっかりを考えていて 「では緊急入院ではどうだろう」と考えて、質問をしてみたのでした。 (私の質問の要領を得なさ&同居していない家族なのに問い合わせてくるという わけのわからなさからだと思いますが、ここでもやや冷たくあしらわれ 私はこの日世の中が大っ嫌いだと思いまし […]
ははまんが117:たどりつけない最後の砦

ははまんが117:たどりつけない最後の砦

東京都が紹介している「いのちの電話」とそれに類似するサービス(というのが適切かわかりませんが・・・)は 私が電話をかけたその日、5か所くらいありました。 何度かかけてみたのですが、どこにもつながりませんでした。 (「いのちの電話」で検索しようとすると、予測で出てくるキーワードが「つながらない」なので きっとこれはこの日に限ったことではないのでしょう) 自分が、これから命を絶とうとしている当人だった […]
忘れられてもなくならない、子どもの私は、ずっと。

忘れられてもなくならない、子どもの私は、ずっと。

かつて、職場の同僚に「過去に戻りたいと思うことはある?」と聞かれたことがあります。 母が病気でなかった頃には戻りたい気持ちもありますが、基本的には私、「戻りたくない」派です。 今の自分が、私の人生史上一番いろいろ知っていると思うから。 とりわけ、小学生の頃にはまったく戻りたくありません。 見た目のだささ。内面の残酷さ。つまらないことでしかつながりを確かめられない友人関係。 今だって決して聖人ではな […]
ははまんが116:爆発を止めるには

ははまんが116:爆発を止めるには

なんだかこの漫画だけやけに大きく表示されるような・・・気のせいかな。 とても肉厚で柔らかそうに見えますが、4コマ目の左の絵ははさみです。 鬱病であった方の書いたものを、一時期ネットでいろいろ読んでいたのですが、 その中に「精神病院に入院できて私は良かった。凶器になるようなものが隠されていたから」と 書いている方がいました。 必要以上の食べ物を家に置かないのが一番のダイエットの方法だと 私は思ってい […]
ははまんが115:慌てる力

ははまんが115:慌てる力

もはや月1更新の様相を呈してまいりましたが、細々と続けてまいります。 このとき私は駅にいました。 温かい人なら、すぐに実家にとんぼ返りしたりするのでしょう。 それができなかったから、私も人として大事なものが欠けているのかもしれないなあと思います。 ===ブログランキングに参加しています=== ハイパースロー更新にも関わらず、漫画を読んでいただき、ありがとうございます^^ 下の四角いバナーをクリック […]
ははまんが114:行き先はわからない

ははまんが114:行き先はわからない

前回の続きで、語り手は母です。     自分の実家に帰った、という話を 母がLINEで始めたとき、ここに着地するとは思わなくて。 一回電車から降りて、駅でしばらくぼーっとしてしまいました。 だって、どうしていいか、全然わからなかった。 でも母に比べたら私はなんだかずっと冷静で、 自分のそういう人間として大切な部分が欠けているところもすごく嫌でした。 とはいえこれは今よりも少し前 […]
ははまんが113:限界

ははまんが113:限界

今回は経緯の話なのであんまりエピソードが進まなくて、すみません。 父も母を管理しようとするし、ツボも誰の目もない時間がないと不安だし・・・。、 母の時間はただでさえどれくらいあるかわからないのに、なんであっちもこっちも!! ===ブログランキングに参加しています=== お忙しいお時間、当ブログにお越しいただき、ありがとうございます^^ 下の四角いバナーをクリックしていただくと、ランキングが上がるシ […]
ははまんが112:決定的証拠

ははまんが112:決定的証拠

どこまで載せるか結構考えて、削っているところもあるのですが、 この話を母から聞いたとき肝がきゅっと絞られる気持ちになったから、 同じような気持ちをしている人の絶望を少しでも薄めたくて、 このエピソードは掲載することにしました。 あとでこのことについてもう少し描いていくと思うのですが、先に。 もし、身近な人の自殺を止めたい方がいらしたら。 (私も、「自殺 止める」でさんざん検索したので、あえて直接的 […]
ははまんが111:扉の向こうの夜の長さ

ははまんが111:扉の向こうの夜の長さ

悪い心療内科に行くと、薬漬けにされるだけだ、 という話を前に聞いたことがあって怖い気持ちもありました。 でもこのあと、ツボが少し夜に眠れるようになったという話を聞いて、 信じられる情報を提供してくれそうなところを見つけられたら、 自分の偏見を思い切って捨ててみる方に 希望をかけてみた方がいいのかも、と感じました。 薬が何とかしてくれる、と考えるんじゃなくて、 薬がはしごになるのだと、 その先に行き […]
ははまんが110:不安に与えられる名前

ははまんが110:不安に与えられる名前

私は、ほっとしたけど、 ツボはもっと、追い詰められたかもしれません。 「そうはいっても、自分はもしかしたら普通かも、何もないかも」と 信じることさえ、許されなくなってしまったから。 ===ブログランキングに参加しています=== とっても久しぶりの更新なのに、 相変わらずスローな進み方の漫画を読んでいただき、ありがとうございます^^ 下の四角いバナーをクリックしていただくと、ランキングが上がるシステ […]